某作曲家 2
交響曲第103番《太鼓連打》HobⅠ-103
《太鼓連打》という愛称は、むろんハイドン自身がつけたものではないが、十九世紀になってから、このように呼ばれているのである。
人気の点では「第45番《告別》」や「第94番《驚愕》」、「第100番《軍隊》」、それに、「第104番《ロンドン》」に比べると、いくぶん落ちるようだが、この曲のティンパニのソロを聴いてもわかるように、ハイドンは、当時の聴衆の心をとらえようと、一つ一つの作品ごとに趣向を凝らしていたのである。
この曲も、"交響曲の作曲家"としてのハイドンの手腕が十二分に発揮された充実した作品である。